アイシングでセルフケア
投稿日: カテゴリー: 院長ブログ
西武新宿線 東伏見駅南口『まる接骨院』です。
季節の変わり目は「ぎっくり腰」「寝違い」などの急性炎症症状が急増いたします!!
急に痛くなった場合、治療にお越しになれない時の処置として、アイシングでセルフケアを行ってください。
ケガをすると損傷部位周辺の組織細胞、血管、神経の断裂や破壊が起こります。
これを「一次的損傷」と言います。
破壊された血管や組織からは、血液や浸出液が漏れ、損傷部位・周辺に溜まり、血腫と呼ばれる血の塊が形成され、炎症反応を引き起こします。
簡単に言うと「痛くて腫れてる状態」。
ここまではケガをした際、自然な現象ですが、アイシングを行わないと、この炎症反応の出現により、損傷していない周辺組織にも悪影響を及ぼします。
損傷した血管や血腫によって血流が悪くなり、正常な組織に酸素の供給が絶たれ、酸素不足で細胞が壊死してしまう、「二次的酸素性損傷」を招き、そうなると血腫(腫れ)がさらに大きくなってしまいます。
これだけではなく、炎症を放っておくと、損傷した細胞片を消化するために、壊死した細胞から酵素が出され、この酵素が接近すると正常な細胞の細胞膜まで破壊し始め、更に細胞の壊死を招く「二次的酵素性損傷」を起してしまいます。
そこでアイシングを行う事によって、炎症の拡大を防ぐ事が出来ます。
①血管収縮・毛細血管透過性の減少。
・冷やす事により血管が収縮し血液量が減少。
・毛細血管透過性も減少し、内出血・浸出液の漏れが最小限に抑えられ、血腫(腫れ)が少なくなります。
②部分的体温低下により代謝の減少
・損傷部位の体温低下により、細胞の代謝が低下し、血管の破壊、血腫による酸素不足での正常細胞の壊死、
壊死した細胞片を消化する酵素の働きも活動制限され、正常細胞の破壊をくい止め、炎症を最小限に留める事が出来ます。
③痛みに対する麻酔作用
・損傷部位の活動を低下させる事によって、痛みの元である発痛物質の生成の減少にも繋がります。
・冷やす事により、損傷部位の感覚受容器も鈍り、疼痛も減少させます。
*簡単に言えば、冷やすことにより血管等を収縮させ、細胞の働きを抑制、仮死状態にすることで腫れ痛みを抑え、損傷部の拡大を防止します。
アイシングの方法
①氷嚢・ビニール袋(まる接骨院 推奨)
・市販されている氷嚢(アイスバッグ)やビニール袋に氷、少量の水を入れ、中の空気を抜いて使用します。
必ず少量の水を入れ、氷が溶けかけてる状態(0度以下にならず凍傷予防)を作ります。
・なるべく幹部に密着させる。
②コールドスプレー
・よく一般の方が使われますがとても危険!
患者さんでもよく凍傷を起されています。
・痛みだけは麻痺させますが、深部まで冷やすことは無理です。
③湿布(外出時、就寝時などに利用)
・水分の気化により温度を下げ、薬剤によって血管収縮などの抗炎症作用はあります。
④その他(アイスバス、アイスカップなど)
アイシングのポイント
・なるべく早く(数分以内)開始する。(時間が経てば経つ程、効果が低下)
・凍傷に気を付ける!!
①ジーンと冷たい。
②しばらくすると暖かく感じる。
③ピリピリ、チクチクと感じる。(痛い時もありますが我慢です。)
④触った感覚がなくなる。(麻痺状態)
だいたいこの①~④工程で約20分前後が目安です。
この④の感覚がなくなった時点で終了。
その後、約40分くらいで通常の状態(感覚・体温)に戻りますので、60分周期で可能な限り(睡眠時は除く)3日間くらい繰り返します。
そして早めにご来院下さい!!
まる接骨院では、患者様としっかりコミュニケーションをとり、どんなに小さな要望・お悩みもお聞きし、解決できるよう心掛けております。
早期に治療することが、早く完治することに繋がりますので、何かお身体のことで、気になる事がございましたらお気軽に御相談下さい。
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