寒いですがアイシング
投稿日: カテゴリー: 院長ブログ
昨日の午後から急にまた、冷え込んで参りました、、、
 その為なのか?週末、無理をし過ぎたのか??
 朝から「ぎっくり腰」の患者さんが多いです(*_*)
 でもこの時期は皆さん、寒いので、
 ゆっくり入浴して、温めちゃって
 症状を悪化させる方がチョクチョク、、、
 お気持ちはよ~くわかります。
 でも、急性炎症症状時の対処法
 もう一度、おさらい(^.^)
 ご参考にどうぞ!
ケガをすると損傷部位周辺の組織細胞、血管、神経の断裂や破壊が起こります
 これを「一次的損傷」と言います。
 破壊された血管や組織からは、血液や浸出液が漏れ
 損傷部位・周辺に溜まり、血腫と呼ばれる血の塊が形成され、
 炎症反応を引き起こします。
 簡単に言うと「痛くて腫れてる状態」
 ここまではケガをしたら仕方ない現象ですが、
 アイシングを行わないと、この炎症反応の出現により、
 損傷していない周辺組織にも悪影響を及ぼします。
 損傷した血管や血腫によって血流が悪くなり、
 正常な組織に酸素の供給が絶たれ、酸素不足で細胞が壊死してしまう、
 「二次的酸素性損傷」を招き、そうなると血腫(腫れ)がさらに大きくなってしまいます。
 これだけではなく、炎症を放っておくと、損傷した細胞片を消化するために
 壊死した細胞から酵素が出され、この酵素が接近すると正常な細胞の細胞膜まで破壊し始め、
 更に細胞の壊死を招く「二次的酵素性損傷」を起してしまいます。
そこでアイシングを行う事によって、炎症の拡大を防ぐ事が出来ます。
 ①血管収縮・毛細血管透過性の減少
 ・冷やす事により血管が収縮し血液量が減少。
 ・毛細血管透過性も減少し、内出血・浸出液の漏れが最小限に抑えられ、
 血腫(腫れ)が少なくなります。
②部分的体温低下により代謝の減少
 ・損傷部位の体温低下により、細胞の代謝が低下し、
 血管の破壊、血腫による酸素不足での正常細胞の壊死、
 壊死した細胞片を消化する酵素の働きも活動制限され、
 正常細胞の破壊をくい止め、炎症を最小限に留める事が出来ます。
③痛みに対する麻酔作用
 ・損傷部位の活動を低下させる事によって、
 痛みの元である発痛物質の生成の減少にも繋がります。
 ・冷やす事により、損傷部位の感覚受容器も鈍り、疼痛も減少させます。
*簡単に言えば、冷やすことにより血管等を収縮させ、
 細胞の働きを抑制、仮死状態にすることで腫れ痛みを抑え
 損傷部の拡大を防止します。(最初から「そう言え!」とは言わないで、、*_*)
 アイシングの方法
 ①氷嚢・ビニール袋(まる接骨院 推奨)
 ・市販されている氷嚢(アイスバッグ)やビニール袋に氷、少量の水を入れ、
 中の空気を抜いて使用します。
 必ず少量の水を入れ、氷が溶けかけてる状態(0度以下にならず凍傷予防)を作ります。
 ・なるべく幹部に密着させる。
②コールドスプレー
 ・よく一般の方が使われますがとても危険!
 患者さんでもよく凍傷を起されています。
 ・痛みだけは麻痺させますが、深部まで冷やすことは無理です。
③湿布(外出時、就寝時などに利用)
 ・水分の気化により温度を下げ、薬剤によって血管収縮などの抗炎症作用はあります。
④その他(アイスバス、アイスカップなど)
アイシングのポイント
 ・なるべく早く(数分以内)開始する。(時間が経てば経つ程、効果が低下)
 ・凍傷に気を付ける!!
①ジーンと冷たい。
 ②しばらくすると暖かく感じる。
 ③ピリピリ、チクチクと感じる。(痛い時もありますが我慢です。)
 ④触った感覚がなくなる。(麻痺状態)
だいたいこの①~④工程で約20分前後が目安です。
 この④の感覚がなくなった時点で終了。
 その後、約40分くらいで通常の状態(感覚・体温)に戻りますので
 60分周期で可能な限り(睡眠時は除く)3日間くらい繰り返します。








