膝の後ろの違和感
投稿日: カテゴリー: 院長ブログ
ベーカー嚢腫とは膝の裏側の腓腹筋内側頭と半膜様筋の間に存在する、
滑液包内で炎症が起こり液体が貯留し腫瘤になった状態。
訴えとしては「膝の後ろにできものができた」
「膝を曲げると違和感がある」といったものが多いです。
50代の女性に多く、しばしば関節腔と交通していますが、
ベーカー側から関節腔側への交通はほとんどありません。
お子さんでもたまに診られます。
原因は、膝関節部が腫れる変形性膝関節症・半月板損傷
関節リウマチ・関節炎などの炎症反応により関節内部に多量の滑液が生じることで、
ベーカー嚢腫が大きくなります。
ベーカー嚢腫が大きく屈曲制限が強い場合は、針を刺して滑液を抜き取ります。
滑液を抜き取っても再度大きくなってしまう場合は、
手術でベーカー嚢腫を切除することも考えます。
当院では、膝関節部の腫れの原因となっているものを把握し、症状に合わせて手技・固定・
特殊電療(アキュスコープ・マイオパルス)を施し、腫れを落ち着きます。
膝部の腫れが強く運動制限が著しい場合や、繰り返し腫れてくるものは、
提携医を御紹介させて頂きます。
『膝裏が腫れているようで曲げづらい』などの症状を感じている場合は、
放っておかずお気軽にご相談ください!!