肩関節(亜)脱臼
投稿日: カテゴリー: 院長ブログ
東京は春分の日と同時に「桜の開花宣言」でしたが、
一日中、猛烈な突風、、、満開な日ではなくてよかったですね。
今日の患者さまシリーズ
12歳 男児
野球のトレーニング中、逆立ちをした際、バランスを崩し倒れた時に、
右肩を捻ったと御来院。
来院時、右肩関節全方位ほぼ90度まで挙げれたのですが、
三角筋上に運動痛、圧痛を強く訴えておりました。
三角筋を触診しても異常は触手できず、触診を続けていくと、
肩関節の動揺性を発見。
動揺性も強く、痛みが増幅することから「肩関節亜脱臼」
肩関節は体の中で最も可動域が大きく、多くの筋肉、靭帯で支えられ、
複雑な動きもできる関節です。
関節の構造はお皿の上にボールが乗っかり、
それを筋肉・靭帯が支えている不安定な構造。
脱臼、亜脱臼は受傷時に筋肉、靭帯、関節を包んでいる関節包という組織が、
切れたり破れたりして、反復性脱臼という、繰り返し脱臼を起こす、
後遺症になってゆく場合が多々あります。
初回の脱臼年齢が若ければ若いほど、反復性脱臼に移行する確立が高いと言われています。
その為、しっかりとした処置、治療が大切です。
今回は亜脱臼という状態で、完全に脱臼していないと思われますが、
今後のことを考えて、しっかりと三角筋で固定。
この固定も文献によって固定の必要性、固定方法について、
いろいろな意見があります、、、
とりあえず初回の肩関節脱臼後の処置、今後「クセ」にならないよう、
しっかりと処置、治療をしましょう!!