指を伸ばす時「バチンッ」と引っ掛る方
投稿日: カテゴリー: 手指
「朝方、指がスムーズに動かない、、、」
「最近、指が伸ばし辛い、、、」
「指が引っ掛る、、、」
と、お悩みの方はいらっしゃりませんか??
指の曲げ伸ばしは、前腕部にある筋肉に力が入り、
その力を腱が指先に伝えることで指が動きます。
腱の通り道には、腱鞘と呼ばれるものがあり、
腱を浮き上がらせないよう抑えており、
ベルトとベルト通しのような関係性です。
腱が指先に付着している部分の近くにある腱鞘は、
特に負荷がかかりやすく、炎症を起しやすいです。
炎症が起きている状態を、『腱鞘炎』と呼び、
さらに症状が進行すると、炎症によって腫れることで、
腱の通り道が狭くなり、引っ掛かりが生じ、ばね現象を起します。
これを「ばね指」と呼んでいます。
初期症状は痛みや腫れがあり、徐々に動きがスムーズではなくなります。
朝方に症状が強く、日中に手を使っているうちに症状が緩和してきます。
症状が進行すると、ばね現象が起こり、さらに悪化した場合、指が動かない状態になります。
原因は、仕事やスポーツで手や指をよく使う人に多いです。
また、ホルモンバランスが変化する更年期の女性・妊娠出産期の方にも多く見られます。
親指・中指に多いですが、どの指にも診られます。
ばね現象が起こるのには、二つのパターンがあります。
①腱自体が肥大することで腱鞘に通りづらくなる。
②腱鞘が肥厚し、腱の通り道を狭くする。
治療は、患部の安静・固定をします。
痛みの強い場合は、投薬・注射で炎症反応を早く引かせ、痛みを取り除きます。
症状があまり改善しない・指が曲がったまま動かない時は、腱鞘部を切る手術を行います。
当院では、患部の安静・固定・リハビリ後、炎症反応を引かせる特殊電療(アキュスコープ・マイオパルス)を使い経過観察します。
症状が改善しない場合などは、提携の病院に御紹介させて頂きますので、
似たような症状でお困りの方は、一度お気軽に御相談下さい!!