「膝蓋下脂肪体炎」「Hoffa病(ホッファ病)」
投稿日: カテゴリー: 膝
今日の患者さまシリーズ
「膝のお皿の下の痛み」でございます。
膝の痛みといっても、たくさんございますが、
今日は一般の方はあまり聞きなれない病名、
「膝蓋下脂肪体炎」または「Hoffa病(ホッファ病)」
バレーボール中、着地の時にに膝を突いてしまったと御来院。
膝の前、膝蓋腱の下には"膝蓋下脂肪体"といって、
脂肪のクッションがあります。
この脂肪体は関節の中の空間を埋め、関節が滑らかに動くように、
補助するという非常に重要な役割をしております。
脂肪体には痛みを感じるセンサーが非常に多く、
ぶつけたり、関節内で挟まったりと刺激が加わり、
変性を起こすと血管新生が起きて、余計な神経線維が増生され、
痛みを感じやすくなります。
その為、ケガをした後や、手術をした後に、
膝関節がスムーズに動かなかったり、
痛みが残るという状態になります。
今回の患者さま、いつものようにしっかりと、
問診、視診、触診を行い、そしてエコー検査。
エコー検査を行ったところ、健側の脂肪体よりも大きく腫れ、
膝を動かしながら確認しても、挟まれるところも確認でき、
"膝蓋下脂肪体炎"と確定。
治療は脂肪体炎の炎症を抑えることを第一に、
膝関節のアライメント、周囲筋の緊張を除去していきます。
3回ほどの治療で腫れも減少し、来院時「自転車を漕ぐのが痛い」
という運動痛も無くなり、順調。
膝周りのケガ、挙げればたくさんございます。
しっかり状態を把握し治療することが大切です。
「膝の下の痛み」「膝のお皿の下の痛み」でお悩みの方は、
お気軽に御来院、御相談下さい。