膝の痛みは「成長痛?」
投稿日: カテゴリー: 院長ブログ
もうすっかり秋の気配を感じます、、、
異常気象、地球温暖化で気温が上昇していると言っても、
その時期になれば、それなりになって行きますね。
夏休みも終わり、スポーツの秋を向かえ、
部活動にいそしむ少年少女のアスリート、
最近の流行病「膝の痛み」が増加しております。
一般的には「成長痛」という言って、御来院される場合が多いですが、
膝の痛む場所によって原因、病態、症状が違います。
簡単に挙げると以下の通りとなります。
①膝蓋大腿直筋炎
②膝外靭帯炎
③ジャンパーズニー
④オスグッド・シュラッター病
⑤分裂膝蓋骨
⑥内側側副靭帯損傷
⑦外側側副靭帯損傷
⑧ハンター菅症候群
⑨がそく炎
⑩内側半月板損傷
⑪外側半月板損傷
⑫腸脛靭帯炎
⑬棚障害
今回の患者さん
中学1年生 バトミントンのプレーヤー
部活動で毎日、激しく練習していたら、
お皿の下が痛くなってきたと御来院。
しっかり問診し、触診し、最後にエコー検査。
こちらは皆様、聞いたことがあると思いますが、
「オスグッド・シュラッター病」
病態を申しますと、
10歳~15歳のキッズアスリートに多く、
特に男児に多く診られます。
この時期は成長期であり、骨の成長と筋肉の成長のバランスが、
とても悪い時期でもあります。
お皿の下、脛骨粗面と言われる、骨の出っ張り部分が、
大腿四頭筋(モモの前の筋肉)の牽引力によって、
腫れてきたり、熱を持ち、痛みを誘発します。
この脛骨粗面の周囲は成長軟骨が多く存在し、
力学的に柔らかく弱い部分で、痛みを誘発し易い場所になっています。
その成長軟骨部分は年齢によって成長の段階があり、
まる接骨院では超音波観察装置で、骨の状態を、
画像でどの段階かを確認しながら治療を進めていきます。
痛みを誘発する原因は、骨格、関節のアライメント不良により、
スムースに関節、筋肉が動かず、脛骨粗面部に過ストレスが係る。
オーバーユースによる脛骨粗面部の過ストレスが挙げられます。
症状が軽く、初期の場合は治療をしながら、
テーピング、サポーターを使用し運動も続けられますが、
長期間、痛みを堪え、症状が悪化した場合は、
脛骨粗面部が剥離骨折を起こしたり、
運動も長期間休まないといけなくなったりするので、
早めのケアをお願い致します。
これからスポーツの秋も本格シーズン。
お心当たりの方は、お気軽に御相談下さい。