「上腕三頭筋外側頭断裂」
投稿日: カテゴリー: 院長ブログ
今日の患者さま 74歳男性
ランニング中、急に腰が痛くなったと来院され、
それと腕を横や後方に挙げると肩が痛いとおっしゃられました。
まずは生活に支障が出ている腰の治療を行っていたところ、
どうも左肩から上腕部にかけてのシルエットがおかしい・・・
とりあえず腰の治療を終了後、左肩から上肢を視診、触診、筋力テスト。
「・・・」「・・・」明らかにおかしい・・・
エコー検査の結果。
「上腕三頭筋外側頭断裂」
「なにか痛めた記憶はありますか?」と質問したところ、
全く憶えがなく痛かった憶えもないとのこと。
ご本人、ランニングで腕を引くから、
筋肉がついたと思っていたそうです。
上腕三頭筋の断裂は非常に稀です。
場所を問わず筋肉・腱が断裂したら激痛のはずです。
憶えがないことや、触診しても疼痛誘発テストをしても、
痛みが出ないことから、加齢による変性断裂と判断し、
上腕三頭筋断裂に関しましては、患者さまとお話し、
現存にしようという事になりました。
筋力については、右の健側の上腕三頭筋より少し弱いですが、
目に見える低下はなく日常生活には問題がないレベル。
切れていても、壊れていても正常に動く、
人間の力、筋肉の潜在能力の高さ、普段いかに筋肉が能力をセーブして、
働き、機能しているか見えた感じがしました。
「なんか変だな??・・・」とお悩みの方は、
お気軽に御相談下さい。