野球肘チェック・検診
投稿日: カテゴリー: 院長ブログ
今日の患者さまは「野球肘」
「野球肘」は野球をしたことのない方でも、
聞いたことはあるのではないでしょうか??
分類的には3つに分けられております。
①内側型
投球動作の加速期に上腕骨内側上顆へ、強い外反ストレスによって牽引力がかかり、
内側側副靭帯の損傷や上腕骨内側上顆骨端核損傷を起こすタイプ。
②外側型
投球動作の加速期に肘の外側部に圧迫力が働き、橈骨頭傷害や、
上腕骨小頭離断性骨軟骨炎を起こすタイプ。
③後方型
投球動作の減速期からフォロースルー期における、肘の伸展強制によって、
肘の後方が炎症を起こし、疼痛を生じるタイプ。
野球肘は基本的には投球過多、オーバーユースが原因となるスポーツ障害で、
投球ホームの崩れ、体の使い方、バランスの悪さが原因となる場合もございます。
ジュニア期、成長期に発症した「野球肘」「野球肩」は骨が損傷を受けるため、
痛みだけではなく、成長障害や変形という後遺症を残す場合もあるので、
なによりも早期発見がとても大切です!!
最近では甲子園に出場する投手はメディカルチェックを受け、
状態によっては出場できない場合もあります。
そうならないよう2・3ヶ月に一度、野球肘、野球肩のチェック・検診が理想的です。
前置きが長くなりましたが、今回の患者さま 13歳中学生男子
ポジションはキャッチャーでボールを投げていると、
徐々に肘の内側に痛みが出てくるとご来院。
問診後、視診、触診をしっかりしてエコーで確認。
すこし右上腕骨内側上顆周辺組織に炎症が診られましたが、
比較的、骨・筋・腱の状態は良好な状態。
同時に損傷し易い外側部、上腕骨小頭付近のチェックも行い、
問題ないことを確認。
ひとまず大事に至らなくて安心でした。
今回は内側上顆周辺、関連筋のバランス調整を行い様子をみることに致しました。
まる接骨院では肘・肩の状態検診は超音波観察装置(エコー)で行っております。
野球以外の種目、テニス、ゴルフ、アメフトなど、肘・肩に負担のかかるスポーツ、
その他オーバーヘッドスローのスポーツをされている方は、
お気軽にご来院、ご連絡お待ち致しております。