足首の捻挫と思ったら「下駄骨折」
投稿日: カテゴリー: 足指
日常生活や運動時に、足首を挫いてしまい、捻挫だと思っていたら、
骨折しているというケースが多くあります。
今日の患者さま、車高の高い自動車から降車時、
目測を誤り、足を突き損ねた時に、足首を捻ったと御来院。
いつものようにしっかり問診、視診、触診、そして確認のため、エコー検査。
靴下を脱いで見た時から、嫌な予感はしておりましたが、
やはり「右第5中足骨近位端部骨折」いわゆる「下駄骨折」という骨折です。
足首の捻挫によって起こりやすい骨折が「下駄骨折」です。
昔、下駄を履いて挫いたときに発生しやすかったため、下駄骨折と呼ばれるようになり、
足の甲にある第1~5中足骨のうち、小指側第5中足骨の根元部分での骨折のことです。
現在でも下駄を履かなくても、裸足や靴を履いて強く足を捻ることで骨折します。
下駄骨折の場合は、受傷直後から足部に強い痛みと腫れ、内出血が出現します。
特に足の外側、小趾側に痛みがあり、足を着いて歩けない状態になります。
骨折部がずれていない場合は、3~4週間の固定をしながら通院することで治療が可能ですが、
骨折部が大きくずれてしまっている場合は手術をすることもあります。
当院では、問診・触診・エコー検査で骨折の疑いがあった場合は、
提携整形外科にて、レントゲンを撮っていただき精査します。
整形外科で骨折と診断後、骨折の癒合を早める特殊電療器(アキュスコープ・マイオパルス)とリハビリを行い、
早期治癒を目指します。
これまた、たかが捻挫と甘く見ず、重症な所見も隠れている場合も多々ございますので、
ケガをしてしまったら、まず専門家への受診をお願い致します!!