筋肉、腱、関節の突然の激痛
投稿日: カテゴリー: 院長ブログ
昨日、今日と久しぶりに秋晴れが続いて気分爽快(笑)
でも明日からまた台風22号の影響で悪天候、、、
自然相手のことなので仕方ないですが、、、
少ない秋晴れ、貴重な時間なので有効に使いたいですね。
昨日、ご来院の患者さま。
足首の捻挫に指の骨折のオンパレード。
そんな中、一般的には認知されていないけど、
業界的には多い症例の御紹介。
「なにもしていないけど急に足首が痛く腫れてきた。」という患者さま。
よーく、問診してもこれと言って原因もなく、
よーく、ストレステストしても靭帯、骨、筋の損傷箇所もなく、
ただただ、圧痛と腫れ、運動時に関連痛が強い所見。
筋肉、腱、関節の突然何の誘因もない激痛、
こういう状態の患者さま、意外といらっしゃり、
疑うべきは「異所性石灰沈着」「痛風」「感染」でございます。
そこでエコー検査(超音波画像観察装置)の出番です。
しっかり確認してみますと、やはり石灰像が確認できました。
「石灰沈着」というのはリン酸カルシウム結晶のよって、
急激に炎症が起こり疼痛、運動痛を発する症状。
体のどこにでも起こりうる症状です。
治療としては、ほとんどの場合、強い痛みは発症後1週間くらいで抑えることができます。
あまりにも痛みが強く我慢できないという方には、
提携整形外科にて、痛み止めの注射をおすすめする場合もございますが、
基本的には保存療法で痛みが取れます。
そしてなによりも大切なのは、患部の炎症を除去するために、
こおり水での"アイシング"でございます。
患者さまに「湿布や冷えピタでもいいですか??」と聞かれますが、
湿布や冷えピタは冷たく感じるだけであって、深部(患部)まで冷えず熱を除去できません。
「急激に○○○が腫れて、痛い!!!」
という患者さまは慌てずに、重大な病気も隠れている場合もございますので、
早急に専門家に御相談下さい。