腓骨遠位端部 骨端線離解
投稿日: カテゴリー: 院長ブログ
今年も残り僅かな所で、スポーツ中のケガが急増中!!
今日の「患者さまシリーズ」
13歳 女児
バレーボールのプレー中、アタックをブロックして着地の際、
着地し損ねた時に足首を捻り、外くるぶし付近が痛いと御来院。
いつも通りよ~く問診、視診、触診後、確認のためエコー検査。
結果「腓骨遠位端部 骨端線離解」の疑い。
骨端線とはあまり聞覚えがないかもしれませんが、
俗にいう「成長軟骨」というところですね。
成長期のお子さんの骨には「骨端線」という、骨の長さに関係する軟骨層が存在し、
レントゲン撮影をすると骨の端っこに隙間の様に見えます。
この骨端線は成長が止まると隙間が埋まり一本の骨になります。
骨端線は軟骨で形成され強度が弱く、今回のように足首を捻った時や、
手を突き指した時、転んで手を突き手首を捻った際に、
骨端線が離れてしまうケースがあり、これを骨端線離開と言います。
骨端線が開いたままだったり、ズレてしまったのを放置すると、
成長障害の原因になったり、手・指・足が曲がってくっついてしまう原因になります。
いくら骨端線の強度が弱いといっても、骨が損傷する外力を受けている訳ですから、
周りの筋肉・靭帯も損傷している場合が多く、こちらの処置も後遺症を残さない為にも重要です。
今回の患者さま、即座にシーネで足首の固定をし松葉杖で免荷。
まずは少し離れた骨端線の修復を行います。
くれぐれも「たかが捻挫」と放置しないようにお願いします。