気温と筋温
投稿日: カテゴリー: 院長ブログ
本当に今年の梅雨はよく降り寒かったですね、、、
少し昨日から、夏らしさが出てきましたが。。。
そんな梅雨寒も影響しているのでしょうか?!
梅雨に入り"肉離れ"で御来院される患者さまが多くなっております。
素因として筋疲労による柔軟性の低下、ウォーミングアップ&ケア不足が多く、
一般アスリートの方はとくに、ウォーミングアップを行わず、
競技準備後、すぐにプレーしてしまうという場合が多いようです。
ウォーミングアップを行うことで心肺系、循環器系、神経伝達能力、
筋肉温度が上がり、ケガの予防につながります。
筋肉内の温度は38℃~39℃くらいが最も大きな力を発揮できる温度で、
収縮力・柔軟性が共に上がります。
大体10分~20分くらいのジョギングで38℃くらいまで上がると言われています。
筋温は体幹部分で36℃~37℃くらいなのですが、体幹から離れ、
末梢に行くほど外気温・湿度の影響を受け、筋温が下がっていきます。
外気温が20℃の場合、腋窩(わきの下)は36℃~37℃、上肢温は32℃、
指先は28℃、大腿温は34℃、下腿温が31℃という統計があります。
ウォーミングアップ不足はケガの元だけではなく、
競技パフォーマンスの低下にも繋がります。
今日の患者さま 40代 女性 バスケットプレイヤー
攻守の切り替え時、蹴り出した時にふくらはぎが"ブチッ"と音がし、
その後、歩くのも走るのも痛くなったと御来院。
問診後、しっかり視診、触診を行ったところ、腓腹筋内側部 筋腱移行部に圧痛、腫脹を触知。
深さ、損傷範囲を調べる為にエコー検査。
確認したところ「腓腹筋内側部 筋腱移行部の肉ばなれ」でございました。
今回は肉ばなれの前兆として、足の張り、腰の痛みがあり、
全身を触診、治療を行っていても、筋バランスの左右差、
関連筋、周囲筋の硬結がみられ、疲労の蓄積によるものが、
肉ばなれの原因と考えられました。
まずは筋膜リリースで筋バランスの調整を行い、
その後、マイオパルス & アキュースコープで組織の修復及び、
痛み・腫れを抑えていきます。
いつもより念入りにウォーミングアップ & ケアを行い、
"肉ばなれ"などのケガを防ぎましょう!!