子育て中のお母様、親指の付け根・手首痛くないですか??
投稿日: カテゴリー: 院長ブログ
子育て中のお母様や、手をよく使う仕事・スポーツで手首が痛くなっていませんか??
母指(親指)を広げると手首の母指側に腱が二本浮かび上がる、短母指伸筋(たんぼししんきん)と
長母指外転筋(ちょうぼしがいてんきん)という筋肉があります。
二つの筋は、腱鞘という腱の動きをスムーズに動かすためにあるストロー状の組織の中を、
母指側の手首の位置で一緒に通っております。
この二本の腱と腱鞘部分に、母指を酷使して炎症症状が出たものを『ドケルバン病』と言います。
①短母指伸筋腱(たんぼししんきんけん)
②長母指外転筋腱(ちょうぼしがいてんきんけん)
③腱鞘(けんしょう)
母指を使いすぎる負荷により、腱自体に炎症症状をおこし、
腱が腫れることで腱鞘部分に摩擦で刺激が入ります。
刺激が入ることで腱鞘部分が肥厚し、腱の通り道が狭くなることで、
痛みを出している腱にさらに刺激が入りやすくなるという悪循環になります。
ドケルバン病は、子育て中のお母様に多く診られます。
原因としては、お子さんを抱っこしていることが挙げられます。
抱っこ中、手首を自然と尺屈(小指側に曲げる)させながらお子さんを
支えていますが、尺屈しながら荷重がかかることで、短母指伸筋と
長母指外転筋に 負荷が強くかかり、手首が痛くなります。
当院では、患部の炎症症状をマッサージ・固定・特殊電療機(アキュスコープ・マイオパルス)で、
早期に取り除き、痛みを引かせます。
その後、日常生活での使い方の注意点の指示やサポーターなどで再発予防に努めます。
初期症状では、抱っこすると少し痛みを感じる程度で、そのうち治るだろうと思われる方が多く、
ちょっとした物を持つだけで痛いと症状が悪化してからご来院される患者様が多いです。
育児は休めるものではないので、少しでも痛いと思うようでしたら早めに御来院下さい!!