前十字靭帯損傷
投稿日: カテゴリー: 院長ブログ
ここ数日、やっとこさ夏らしいお天気となり、
きっと数日前が本当の梅雨明けだったんでしょうね、、、
くれぐれも熱中症にはお気をつけ下さい!
「今日の患者さま」シリーズ
階段を下っていたら、足元にセミがいて踏みそうになり、
不意に避けたら、膝がカクンッとなり、
見る見るうちに腫れてきて、痛みで歩き難くなってきたと御来院。
しっかり問診、触診、徒手テストを行い、
発生機序、このカクンッ「膝くずれ」現象、
見る見る腫れてきたというところと合わせ、
「前十字靭帯」の損傷が疑われました。
前十字靭帯の役割は、大腿骨に対して下腿骨(脛骨)が前方に移動するのを防ぎ、
下腿骨が回旋し過ぎないようにしている靭帯です。
「前十字靭帯」の損傷はスキー、バスケットボール、サッカー、バレーボールなど、
さまざなスポーツ中に損傷し易い膝のけがの代表で、選手生命をも揺るがすケガですが、
今回のように日常生活でも起こりうることは意外とあります。
また「Unhappy trias(不幸の三徴)」といわれ、
前十字靭帯・内側側副靱帯・内側半月板を、
同時に痛めることが多いです。
基本的に前十字靭帯は断裂してしまうと、血行が乏しいことから、
断裂前の状態に、自然回復するのは難しいと言われています。
「前十字靭帯」損傷は2~3日で腫れと痛みが、
意外と早く減少し、日常生活にも復帰できることから、
一般の方で放置される方もたまにいらっしゃり、
のちに膝がガクガクする、コキコキすると、
不安定感を訴えて来院される場合があります。
そのまま放置してしまうと、その"ガクガクコキコキ"の衝撃で、
関節軟骨がすり減り、変形性膝関節症になってしまいます。
「まる接骨院」では適切な処置後、患部の状態をしっかり把握する為、
専門ドクターを御紹介し、MRI等の精査をして頂いてから、
治療、リハビリを行っております。
お心当たりのある方は、早めのケアをお願い致します。