「橈骨頚部骨折」「橈骨近位端骨端線離開」
投稿日: カテゴリー: 院長ブログ
今週は気持ちのいいお天気が続いております。
スポーツするのにも、お出掛けするのにも、
はたまたお花見するのにも、ちょうどいい季節。
活発に行動する方が増えると同時にケガも増えております。
今日の患者さまシリーズ
11歳 男児 バスケットプレーヤー
バスケットのプレー中、左肘を伸ばした状態で転倒し、
その後、左肘から前腕にかけて痛みがあると御来院。
いつものように問診、視診、触診をしっかりと行い、
確認のためにエコー検査(超音波画像観察装置)
視診、触診で左肘関節に腫脹を触知し、橈骨頭部に圧痛。
エコー検査では炎症反応は診られるが、橈骨表面には異変はなし。
しかし、橈骨頭部の限局性圧痛と関節内に腫脹があることから、
「橈骨頚部骨折」or「橈骨近位端骨端線離開」の疑い。
応急処置後、いつもお世話になっている整形外科でレントゲン検査依頼。
結果、転移はない「橈骨頚部骨折」
来院時は肘の曲げ伸ばしができ、腫脹がなければ骨折を見落とすところでした。
成長期の橈骨頚部には、骨端線という骨が縦に成長する軟骨があって、
しっかりと処置を行わないと成長障害、変形治癒となり、後遺症を残してしまいます。
お子様のケガ、意外と重篤なケースが多々あります。
「なんかおかしいな??」と思ったら、すぐに御来院下さい。