人類の悩み「腰痛」
投稿日: カテゴリー: 院長ブログ
本日の患者様
「イスから立ち上がる時に腰が痛い」
「寝返りをうった時に腰が痛い」
と腰を押さえて、腰痛で御来院。
腰痛の原因は無限に考えられ、挙げるとキリがないですが、
今回の患者様は、現在、大学卒業試験の猛勉強中で、
ほぼ毎日、座って勉強しているとのこと。
さらに問診していくと勉強する環境は、床に座ったり、寝転んだり、
イスと机の高さが合ってない場所で勉強したりと、悪姿勢が想像されます。
人間の背骨は生理的湾曲というS字のカーブを描いています。
このS字カーブの働きは、バネのように体重・衝撃を分散、吸収する働きをし、
立位時には足首、膝、股関節も加わり、衝撃・体重を分散、吸収しています。
その為、座っている時は下半身の衝撃吸収力が無くなり、
人間の構造的に立っているよりも、座っているほうが腰に約1.5倍の負荷が加わります。
さらに"前のめり"などの悪姿勢になると腰に約1.8倍まで負荷が加わるという統計もあります。
今回の患者様、問診・検査の結果、勉強姿勢が悪く、
体も写真の通り、悪姿勢の方向に歪んでおり、
歩行も歪んで歩き、肩こり、頭痛も出現してきておりました。
治療後、立位姿勢のゆがみは改善することが出来ました。
しかし!ここで重要なのは「真っ直ぐになったからよかったね。。。」ではなく、
また同じ使い方、クセをすると、曲がった体になってしまうので、
患者様自身、なぜこのような体の状態になったかを理解して頂き、
日常から意識し、気をつけて生活していくことが最も重要です。
「腰痛」は現代人の大きな悩み、問題の一つでもあります。
治療家として、一度の治療で「腰痛根絶!!」というのは目標ですが、
現実はなかなか、この世から"根絶"に至っていないというのが正直なところです。
それは原因の根本に、知らず知らずのうちに普段の生活の「姿勢」「使い方」などの,
悪しき生活習慣が大きく体の骨格に影響し、痛みへと繋がっているからです。
当院では患者様としっかりコミュニケーションをとり、問診・視診・検査を行い、
普段の体の使い方、クセ、治療方針等を患者様にも理解して頂くよう、御協力を頂いております。
治療は筋緊張のバランスをマッサージ&筋膜リリース、骨盤矯正で骨格・筋バランスを整えていき、
日常、ご自身で行える患者様にあったエクササイズ、ストレッチをアドバイスをさせて頂き、
今後「腰痛を発症させない!!」体作りをご提供、ご提案させて頂いております。
「腰痛」でお悩みの方、お気軽に御相談下さい。