思春期の体の"ゆがみ"
投稿日: カテゴリー: 体幹の疾患
今日の患者さまシリーズ。
「脊柱側弯症」でございます。
最近、写真を撮るときに「肩の高さが違うよ~」と、
指摘されることが多くなり、気になると14歳女子が御来院。
まずはしっかりと問診、スポーツ歴、運動量、生活スタイルを聞き、
立位検査、前屈検査を行います。
肩の高さの違い・肩甲骨の高さの左右差・腰のくびれの左右差を確認。
結果 "脊柱側弯症" の疑い。
脊柱は長方形のブロックのような骨が積み重なって出来ています。
前方・後方から見ると直線、横から見るとS字のカーブを描いております。
脊柱側弯症とは前方・後方から見ると、直線ではなく曲がっている状態で、
これにネジレを伴っている状態です。
分類として、スポーツによる片寄った体の使い方、姿勢の悪さによってのゆがみ、
ギックリ腰や椎間板ヘルニアなどの疼痛が原因によるゆがみで、
原因が除去されれば、ゆがみが改善される「機能性側弯」。
一方、原因が考えられず、一時的ではないゆがみで、
"特発性側弯症"といわれるものは「構築性側弯」に分類されます。
「特発性側弯症」は原因不明で、成長期から思春期に発症する場合が多く、男女比は1:6。
身長がググッと伸びる思春期に多く、成長が止まるとともに、変形も止まることが多いようです。
治療は、まずレントゲン検査で"コブ角"という、背骨の傾き度を計測し、
25度以下は「経過観察」、25度を超えたら装具療法、40度を超えたら手術療法となります。
小学校・中学校の健康診断で、検診が義務付けられているようですが、
検診時には異常がなく、時間の経過とともに発症した場合や、
軽視され進行してきたという場合があり、今回の患者さまは前者のようでした。
"まる接骨院"では提携させて頂いております、整形外科さんを御紹介させて頂き、
まずはしっかりとレントゲン検査にて脊柱の状態を確認していただきます。
その後、レントゲン検査の詳細を元に各種スポーツの特性による、
片寄ってくる筋緊張等を手技で開放し、ストレッチ、セラバンドなどを使いバランスを整え、
無理なく自動運動を中心に、少しでも体の変形・片寄りを無くしていきます。
絶対にゆがんでいるからといって"背骨矯正""骨盤矯正"などは行ってはいけません!!
「なんか体がゆがんでる、、、」
「なんか肩の高さが気になる、、、」
という方は、お気軽に御相談下さい。