手首の「TFCC損傷」
投稿日: カテゴリー: 手首
今日は手首の痛みを訴えて来院される患者さんが連発しております。
症状的には「TFCC損傷」という症状です。
だいぶ世間的に認知されてきている傷病名ですが、
まだまだ一般の方には、馴染みがない名称です。
でも、この「TFCC]が原因で手首の痛みを訴える患者さんはかなり多いです。
TFCC = Triangular Fibrocartilage Complex
手関節三角線維軟骨複合体
と呼ばれる、組織の損傷です。
手首の小指側、突起と手の関節の間にあって、
軟骨と靭帯からできている組織です。
外傷や反復運動によって切れたり、
「ゴルフ中に地面を叩いてしまった、、、」
「テニスのプレー中、ボールを打ち返そうとして捻った、、、」
「野球のスウィング時に捻った、、、」
摩耗したりすることにより損傷する、と言われております。
症状の特徴は、手首の小指側の痛みで、タオルを絞る、ドアのノブを回す、
蛇口をひねる、ペットボトルのふたを開けるときなどに痛みが走り、
スポーツでは、野球やゴルフなどのスイングで傷める人が多いです。
右利きの人なら、スイング時にひねりが大きく掛かる左手の関節を損傷しやすいです。
治療は保存的に行う場合が多く、症状によって異なりますが、
軽い場合はまず、サポーターなどを使って安静。
通常、整形外科では保存的療法で約70%ぐらいの人が
改善されると言われていますが、
3ヶ月間保存的に治療を行っても改善されない場合は、
内視鏡を用いた手術か、切開手術が行われています。
当院では、アキュースコープという特殊な治療機器を使って治療を行っており、
早期に改善される方が多くいらっしゃいます。
この症状にお心当りのある方は、自己判断に頼らず、早めの受診をおすすめします。