足をつくと甲が痛い「中足骨疲労骨折」
投稿日: カテゴリー: 足首
高校3年生 長距離陸上選手
一か月前から徐々に足の甲に違和感、痛み、腫れを生じ
数日前から足を突くのも痛くなり御来院。
それに加え「明後日から陸上競技会があるからなんとかして~」と、、、
とりあえず、足を診せて頂き、今までの痛みの流れ、練習量を聞き
中足骨の疲労骨折の疑いもあるという事をお話しさせて頂き治療開始。
アキュースコープ、マイオパルスを使いながら、出来る限りの事を施し
症状に合わせながらテーピングを施し、なんとか陸上競技会には出場。
三回ばかり治療を行い、痛み等は軽減出来ましたが、腫れが残っているので
レントゲン等の精査が必要で、患者さんに指示致しました。
まず、骨折の分類として
外傷性骨折:何らかの外力によって骨折するもの
疲労骨折 :同じ部位に繰り返しの外力が加わり発生するもの
病的骨折 :健常な身体ではまず骨折はしない、わずかな外力で骨折してしまうもの
中足骨の骨折にはそれぞれのスポーツ、特有の動きなどによって
負担が掛り折れやすい部位があります。
好発部位は第2・3中足骨がを多く、第4中足骨、第5中足骨と続きます。
第1中足骨の疲労骨折はまれです。
第2・3中足骨は一番、疲労骨折を起し易い部位です。
足のアーチの構造上、第2・3中足骨は
アーチの中央部分を走っており一番負荷のかかる場所。
第5中足骨の骨折は筋・腱の付着部、荷重の関係から
下駄骨折・ジョーンズ骨折・バレエ骨折など難治性の場合があります。