久しぶりの今日の患者さまシリーズ。
今日の患者さまは東京オリンピックでも正式種目になった「クライミング」の選手
クライミングと言っても何種類かあるようで、正直、あやふやでしたが、
丸橋も今回、学びました。。。
クライミングは「スポーツクライミング」と「フリークライミング」と呼ばれるものがあり、
東京オリンピックの種目は「スポーツクライミング」だそうです。
スポーツクライミングは垂直の壁を登る競技で、
フリークライミングは岩を登る時、道具を使わず登る競技だそうです。
東京オリンピックでは垂直の壁を登って競うんですね、、、
テレビCMで見たことのあるやつですね(笑)
はてさて今日の患者さまは「フリークライマー」男性 30代
クライミング中、左足を岩にかけ、全体体重をかけた時に"バキッ"っと、
音と共に、左膝外側の下のほうに、痛みが出現したと御来院。
問診、触診、視診をしっかり行い、膝関節の半月板、
靭帯等の理学的検査を行いましたが、なんの異常もなく???
こういう時はもう一度、しっかりと問診。
受傷時の動画もお持ちだということで、一緒に確認させてもらい、
「この動きならここかな?!」と目星をつけて、再度、検査。
結果「腓骨頭の過動揺性」を確認。
腓骨頭は前腓骨頭靭帯・後腓骨頭靭帯で補強されており、構造上、動きの少ない関節ですが、
左右比べても、患側左足の腓骨頭がグラグラ、動かすと同時に疼痛も誘発。
あぐらをかいた状態で荷重した時に、ヒラメ筋・長腓骨筋、
大腿二頭筋・外側側副靭帯などの牽引力によって、少し動きが大きくなった模様。
腓骨の上・下脛腓関節は、わずかに動くことによって下腿の内・外旋、
足関節の底・背屈をスムーズに行う役割をしています。
簡単に言えば、あまり聞いた事がない傷病名ですが「腓骨頭亜脱臼」という感じでしょうか?!
調べてみても、腓骨頭の損傷はあまり症例がないようで「腓骨頭不安定症」というお題で、
論文が発表されておりました。
「https://webview.isho.jp/journal/detail/abs/10.11477/mf.1408901665
今回の患者さま、まずは腫れを抑える治療を行い、テーピングで腓骨頭の動きを制御。
しばらく経過を観察していきます。
膝外側下の痛み、足首の外くるぶし近辺の痛み、違和感でお悩みの方は、
お気軽に御来院下さい!!